大分駅から徒歩5分の膳所病院は内科外科から看取りまでができる病院です。

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泌尿器科

泌尿器科

泌尿器科について

2019年4月に泌尿器科を開設しました。
泌尿器科開設時より最新の内視鏡器械、体外衝撃波結石破砕装置(大分県唯一の器械)をいち早く導入し、腹腔鏡下手術、経尿道的手術、経腟的手術、日帰り尿管結石破砕手術まで幅広く治療を行っています。
当院の特色として 自宅、施設への訪問診療、がん終末期のターミナルケア(緩和ケア)、小児、男性更年期障害(LOH症候群)まで対応します。
2021年4月より日本泌尿器科学会より専門医教育施設認定を受け、教育にも力を入れています。
「泌尿器科受診は何となく恥ずかしい」「年だからしょうがない」と何年も我慢していたという声をよく外来で耳にします。一人悩まず、まずは当科を訪ねてみて下さい。

骨盤臓器脱・腹圧性尿失禁

●ウロギネコロジー

ウロ(Urology泌尿器科)、ギネ(Gynecology婦人科)の合わさった造語で、泌尿器科と産婦人科の境界領域にある病気を診療する診療科の事を言います。泌尿器科と産婦人科の中間に位置する病気とは、骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤)、尿失禁、排尿トラブル、便失禁、直腸脱などの排便トラブルなどが含まれます。このようにウロギネコロジーは女性のおしもの悩みを診療するところです。


性器脱とも言われ中高年の女性に多く見られる病気です。加齢、出産、女性ホルモン、子宮摘出後などの影響により骨盤内の靭帯や筋肉が緩むことで起こり、膣から膀胱、子宮、直腸などが脱出する病気です。そのうち約60%は”膀胱の脱出”と言われています。”何か挟まっている感じがする” ”おしっこが出にくい” ”おしっこが漏れる”などの症状を訴えられることがほとんどです。当院はメッシュを使った腹腔鏡手術(LSC)、経膣的手術(TVM)をはじめ、会陰形成術、膣閉鎖術まで幅広く治療を行っています。骨盤臓器脱は治る病気です。ペッサリーを入れたがうまくいかなかった子宮脱を含めた膀胱瘤、直腸瘤すべて対応可能です。恥ずかしがらず一度受診をしてみてください。

骨盤臓器脱の症状 骨盤臓器脱の種類(子宮のある人) 骨盤臓器脱の種類(子宮のない人) 当院で行うTVM手術 当院で行うTVM 腹腔鏡下仙骨膣固定術

腹圧性尿失禁

咳やくしゃみ、重いものを持ち上げる時に不意に尿が漏れる状態を腹圧性尿失禁といいます。出産や肥満、加齢に伴い骨盤底筋が弱くなる事で起こります。軽度の場合は骨盤底筋体操、薬物療法で対応可能ですが、重度な場合は手術療法(中部尿道スリング;TVT or TOT)を行います。尿道に細いテープをかけて、腹圧がかかったときだけ尿道を締めるようにする手術です。手術時間は30分程度であり、数日入院で治療可能です。

腹圧性尿失禁

過活動膀胱、神経因性膀胱に対しての日帰りボツリヌス療法について

当院泌尿器科医師は患者様に安心してボトックス治療を受けて頂くためにグラクソ・スミスクライン、アラガン・ジャパンのボトックス講習・実技セミナー修了し、2社のボトックス施注資格を取得しております。


●効果

行動療法や飲み薬、貼り薬で効果が得られない、または副作用などの理由で継続が難しい場合に行います。 効果は治療後2-3日であらわれ、過活動膀胱では4-8ヵ月、神経因性膀胱では8-11ヵ月にわたって持続します。(効果の程度や持続期間には個人差があります。) 再投与の時期については医師にご相談ください。

●治療

日帰りボツリヌス療法

膀胱鏡を使用し、異常収縮を生じている膀胱の筋肉に20-30ヵ所直接薬を注射します。注射は10-20分ほどで終了します。

尿路結石

尿の成分には結晶が含まれますが、これが尿中でなんらかのきっかけで塊を形成したものが尿路結石です。通り道(尿路)につまると、激烈な痛みを生じることがあります。小結石の場合は自然排石が期待できますが、大きなものは体外衝撃波や内視鏡による破砕を行います。お腹を切開することはほとんどなくなりました。

日帰り尿管結石手術(体外衝撃波結石破砕術;ESWL)

当院は大分県で唯一の体外衝撃波結石破砕装置(Dornier社製 Delta)を導入しております。 当院では超音波ガイド下にESWLを行います。超音波ガイド下治療の利点は治療精度・効率・安全性に優れる所です。レントゲンの被爆もなく、常に超音波で結石の位置、状態を確認しながら治療を行う事が出来きます。結石の少しの動きも見逃さずピンポイントで結石に衝撃波を当て続けられることから衝撃波の無駄打ちがありません。無麻酔のため、日帰りでの手術加療が可能です。

日帰り尿管結石手術

前立腺肥大症

50歳前後から前立腺が大きくなることによって尿道が圧迫され、排尿障害を訴えるようになります。薬を飲んでいただき、それでも改善しない場合には手術を行います。ほとんどの場合は内視鏡を用いて行い、開腹手術が必要になることは稀です。

前立腺がん

男性のがんによる死亡原因として前立腺がんの増加が注目されています。血液を検査してPSA(前立腺特異抗原)というタンパクの量を測るだけでかなり診断を絞り込むことができるため、多くの市民検診などでもとりいれられており、無症状の段階で見つかる機会が増えました。

膀胱がん

痛みなどが全くないけれども見てわかる血尿が出る、たった1回でもこれがあれば7割くらいの方には膀胱がんがみつかります。また尿は腎臓で産生されて尿管を通って膀胱に流れてきますが、その経路である腎盂尿管にも腫瘍ができることがあり、性質は膀胱がんと似ています。すなわち尿路に多発し、再発率が高いのが特徴です。

腎細胞がん

腎がんは腎に腫瘤(こぶ)を形成し、多くの場合には人間ドックなどの腹部超音波検査でみつかります。以前は小さな腎がんでもその腎臓を含めて摘出することが多かったのですが、最近はできるだけ正常部分を残す”腎部分切除”を行うのが一般的になりました。

精巣がん

比較的若年者に発生する悪性腫瘍ですが、たとえ相当の進行がんであっても適切な診断と治療がなされればほとんどが救命できるようになりました。進行がんは手術、化学療法、放射線治療を組み合わせて治療する必要があります。